暴行に強い弁護士

暴行の結果的加重犯とは?

「口論になり少し叩くつもりが、思った以上に強く当たってしまい、頭部を出血してしまった。」
「結果的加重犯とは?」

暴行の結果的加重犯についてお悩みの方へ。
結果的加重犯とは、意図していた犯罪の結果以上に重い結果が発生した場合に、その重い結果に相当する犯罪の成立を認めることをいいます。

暴行事件に強い弁護士に相談して、そこまでの意図がなかったことを主張し、刑事処分をできるだけ軽くしましょう。

Q 結果的加重犯とはどういう意味ですか?

結果的加重犯とは、意図していた犯罪の結果以上に重い結果が発生した場合に、その重い結果に相当する犯罪の成立を認めることをいいます。

具体的には、傷害罪と傷害致死罪、強制性交等罪と強制性交等致死傷罪、強盗罪と強盗致死傷罪などがあります。

結果的加重犯が成立するために、重い結果についても行為時に予見することができたことまで必要か否かについて、争いがあります。判例は、重い結果について予見できたことまでは必要ない(予見可能性不要)という立場です。

したがって、殴打行為によって相手を殺すつもりがなく、死亡することまで予見できなかったとしても、殴打行為が原因で死亡すれば、傷害致死罪に問われることとなります。

Q 暴行の結果的加重犯にはどういうものがありますか?

暴行の結果的加重犯としては、傷害罪と傷害致死罪の2つがあります。相手の顔面を殴打する行為1つをとってみても、殴打により生じた結果と、行為者の主観によって、犯罪名が変わります。参考までに、下表をご覧ください。

 行為結果故意の内容罪名
顔面殴打なし暴行暴行罪
顔面殴打頭部から出血暴行傷害罪
顔面殴打頭部から出血傷害傷害罪
顔面殴打頭部から出血殺害殺人未遂罪
顔面殴打脳出血で死亡暴行傷害致死罪
顔面殴打脳出血で死亡傷害傷害致死罪
顔面殴打脳出血で死亡殺害殺人罪

表中の2番・5番・6番が、故意の内容よりも重い結果の犯罪に問われることになりますので、結果的加重犯に当たります。

暴行事件により、予想していた以上の結果が発生し、傷害罪や傷害致死罪に問われてしまうことは、本人にとっては辛いことだと思います。

しかし、結果的加重犯の場合には、そこまでの意図がなかったことを捜査機関に理解してもらえれば、不起訴などの軽い処分で済み、前科を阻止できる場合が少なくありません。

粘り強く捜査機関に説明し、納得してもらうためにも、暴行事件に強い当事務所の弁護士のアドバイスを受けながら適切な対応をしましょう。


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